ランチェスターの法則とは何か、どのように学ぶべきか、実践するとどうなるのか。ランチェスター戦略コンサルタントが解りやすく解説します。

このブログは当社代表の福永が、コンサルティング活動をするなかで、感じたこと、考えたこと、学んだことを書いていきます。お手伝いしている企業の成果を上げていくためのコンサルタントの頭の中身、いわば「ネタ帳」です。結果として、ランチェスター戦略理論と、その実効性を強化することになります。お役に立てば幸いです。


祝・稀勢の里優勝 優勝とは強者であり、横綱とはナンバーワンである。

  2017年01月24日


大相撲初場所で大関・稀勢の里が初優勝。場所後の横綱昇進を決定づけた。

お兄ちゃんこと若乃花以来、実に19年ぶりの日本出身力士の横綱昇進となる。

大相撲は単なる格闘技ではない。

国技であり、神事でもある。

日本出身力士の横綱が不在という「何か一つ足らない」状態が、これでやっと解消される。

優勝次点(2位)を12回も達成しても・・・

稀勢の里は、スピード出世で幕内に上がり、将来の大器と期待された。

ときには白鵬も吹き飛ばすほど恐ろしく強いが、格下力士にコロリと負ける。

ここ一番で取りこぼす・・・という力士で、大関になるのに時間がかかったが、大関昇進後は、安定した成績を続け、申し分ない実績を積み重ねた。

あとは、優勝して横綱になるだけ、といわれ続けた。

稀勢の里と比べると成績不安定な大関の、照富士、琴奨菊、豪栄道が優勝を経験しているのに、稀勢の里のみ優勝できない。

何度も優勝目前まで迫るものの、勝ちきれない状況が続く。

優勝次点(2位)を12回も達成しても、優勝できない。このままでは、「史上最強の大関」として終わってしまう可能性があった。

そんな稀勢の里がついに初優勝を遂げた。

横綱昇進の条件は「二場所連続優勝もしくは、それに準ずる成績」。

昨年一年間の最多勝が「それに準ずる」とみなされ、初優勝即、横綱昇進が決定づけられた。

「2位は弱者。目指すはナンバーワン」

大相撲では、幕内、十両、幕下・・・と実力で階級が分かれていて、それぞれ優勝を競う。

最上位の幕内優勝力士は天皇賜杯、内閣総理大臣杯など表彰され、副賞に1千万円が贈呈される。

だが、2位の優勝次点は何ら表彰されない。

優勝次点は、二番目に勝っているのではなく、1位に勝ち数で負けている敗者である。

また、原則として二場所連続して優勝しなければ横綱にはなれない。

続けて勝つダントツの強さが横綱には求められる。

横綱に昇進するとその地位から陥落することはない。

ランチェスター戦略では市場占有率1位以外を「弱者」といい、1位のみを「強者」と呼ぶ。

そして、販売目標のゴールはダントツ1位の「ナンバーワン」である。

ダントツとは原則として2位にルート3倍差をつけたものである。

ルート3倍差とは逆転困難な射程圏外の差である。

つまり、ナンバーワンになれば、その地位から陥落することはない。

優勝とは強者であり、横綱とはナンバーワンである。

日本電産の永守重信氏は「一番以外は、皆ビリや」といい、ソフトバンクの孫正義氏は「やる以上は圧倒的ナンバーワンになる」といった。

2位は負けている。

どんなに強くても、大きくても2位は弱者である。相撲をとるときにも、ビジネスをするときにも、横綱、すなわちナンバーワンにならなくてはならない。

稀勢の里の優勝に、このことを再確認した。

おめでとう稀勢の里関。

ありがとう稀勢の里関。

これからが肝心ですね。

優勝を積み重ねるとともに、相撲を通じて日本の良さを世界に発信されることを期待します。

これからも応援します。