ランチェスターの法則とは何か、どのように学ぶべきか、実践するとどうなるのか。ランチェスター戦略コンサルタントが解りやすく解説します。

このブログは当社代表の福永が、コンサルティング活動をするなかで、感じたこと、考えたこと、学んだことを書いていきます。お手伝いしている企業の成果を上げていくためのコンサルタントの頭の中身、いわば「ネタ帳」です。結果として、ランチェスター戦略理論と、その実効性を強化することになります。お役に立てば幸いです。


平昌五輪「チームパシュート」に学ぶ、弱者逆転のチームパワー

  2018年02月26日


平昌五輪はメダル13個と過去最高の数を獲得し、日本は大躍進。羽生、小平、カーリング・・・と多くの感動があった。
なかでも私(福永)は、女子チームパシュートの金メダルが印象深い。

チームパシュートとは三人一組で、縦に並んで先頭を入れ替えながら、400メートルのトラックを6周する2,400メートル走(女子の場合)である。
チーム全員がゴールしたタイムを競う団体競技である。
一番早い選手ではなく一番遅い選手のタイムを競うところが、この競技の妙である。

縦に並んで滑ることで2番目以降の選手が受ける空気抵抗は弱くなる。
後ろの選手が体力を温存させながら滑ることで、先頭に出たときに最高スピードで滑りきることができる。
したがって、選手個々の力も重要だが、チームとしての戦術も重要となる。
個の力が劣っていてもチーム戦術で勝れば弱者逆転できることが、この競技の醍醐味である。

平昌五輪の決勝は、日本とオランダで争われたが、まさに、そのパターンだった。
高木美帆選手以外の日本選手は全員オランダの選手よりも個人の自己ベストタイムが遅い。
個の力では明らかにオランダが上だった。
では、日本はどのような戦術で、その不利さを乗り越えて弱者逆転したのか。

個の力不足を補うチームパワー

第一に、空気抵抗を極小化する隊列である。
第二に、ロスタイムを極小化する先頭交代である。
ライバルのオランダからコーチを招き、年間300日の合宿で、心を合わせ、呼吸を合わせ、歩幅を合わせ、個の力の不足を、この二つの戦術を習得することで補った。

そのうえで、第三にエースの美帆選手を活かしきった。
6周のうち、スタートとゴールの計3.5周を先頭で走らせた。
負担の大きい美帆選手を温存すべきときには温存し、そのときは他の選手が自己犠牲の精神を発揮する。
これらの成果がチームパワーとなり、紙一重で勝った。

カーリング女子では、元エースの本橋選手が控えにまわって出場選手のサポート役に徹する自己犠牲の精神で銅メダル。
リオ五輪の400メートルリレーも、バトントス技術をはじめとする戦術とチームパワーで、個の力の不足をチームパワーで補い、銀メダル。
チームパワーはときとして弱者逆転を実現する。

「営業チーム攻撃力=活動の質×活動の量の2乗」の意味

戦闘の勝ち負けのルール「ランチェスターの法則」は、個対個の戦いのときに適用する第一法則と、集団対集団のときに適用する第二法則がある。

・第一法則:戦闘力=武器性能×兵力数

・第二法則:戦闘力=武器性能×兵力数の2乗

この法則は、営業担当者一人の攻撃力、営業チームの攻撃力に応用される。

・営業担当者攻撃力=活動の質×活動の量

・営業チーム攻撃力=活動の質×活動の量の2乗

もちろん、これは理論値であって、チーム編成がなされば必ずそうなるものではない。
チームがチームとして機能すれば、個々の力が足し算でなく、掛け算となるチームパワーが発揮されるという意味である。

では、どうすればチームパワーは発揮されるのか。
その典型例がチームパシュートであり、その金メダルから、営業現場が学ぶべきことがあった。

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