ランチェスターの法則とは何か、どのように学ぶべきか、実践するとどうなるのか。ランチェスター戦略コンサルタントが解りやすく解説します。

このブログは当社代表の福永が、コンサルティング活動をするなかで、感じたこと、考えたこと、学んだことを書いていきます。お手伝いしている企業の成果を上げていくためのコンサルタントの頭の中身、いわば「ネタ帳」です。結果として、ランチェスター戦略理論と、その実効性を強化することになります。お役に立てば幸いです。


効果・効率の原則

  2017年02月23日


効果と効率はセットで使われることが多いが、反対語といってよいほど、意味は異なる。

効果とは同じインプットでアウトプットを大きくすることだ。たとえば、同じ100万円の販促投資で、200万円だった売上が300万円に上がると効果的である、という。

効率とは同じアウトプットのインプットを小さくすることだ。
同じ200万円の売上をあげるのに100万円を投資していたのを67万円にすると効率的である、という。

これを経営・ビジネスでは、どう捉えたらよいのか。

まず効果が出ることに取り組み、次に効率を上げることを考える

まず効果が出ることに取り組み、次に効率を上げることを考えるべきと、私(福永)は申し上げており、これを「効果・効率の原則」と呼んでいる。
売上を増やすことに先に取り組み、次に経費を下げることを考えるべきという意味である。

市場シェア1位の強者は、効果が出たから売上という経営の「量」が増えて1位になった。
次は効率(生産性)という経営の「質」を上げていけばよい。

流れ作業で大量販売できる手離れのよい仕組みが望ましい。
さらなる繁栄のために、より優れた人材を確保していきたい。

洗練された、流行りの、イメージがよく、若者に好まれるビジネスに力を入れていきたい・・・と志向するものだ。

強者が効率を志向することに、弱者は活路を見出す

一方、市場シェア2位以下の弱者は、効果が出ていないから、弱者なのである。
効率は二の次にして、効果が出ることに取り組まなければならない。
強者が効率を志向することに、弱者の活路は見出せる。

・缶ビール一本から無料で届ける酒販店の「カクヤス」

・電球一個の交換でもトンデ行く電器店の「ヤマグチ」

このような効率が悪く面倒臭いことはスーパーや家電量販店はやりたがらない。
いや、効率追求のビジネスモデルのため、できない。

また、効果・効率からずれるかもしれないが、強者がやりたくない分野こそ、競争が緩やかで弱者はサバイバルしやすい。
面倒くさい仕事(一対一で個別対応が必要な仕事。手作りでカスタマイズする仕事)、嫌われ仕事(夜間休日の対応が必要な仕事。泥臭い・古臭い仕事。イメージがよくなく、若者に疎まれる仕事)などである。

こういった強者がやりたくないこと、できないことをすることを「弱者の陽動戦」という。