ランチェスターの法則とは何か、どのように学ぶべきか、実践するとどうなるのか。ランチェスター戦略コンサルタントが解りやすく解説します。

このブログは当社代表の福永が、コンサルティング活動をするなかで、感じたこと、考えたこと、学んだことを書いていきます。お手伝いしている企業の成果を上げていくためのコンサルタントの頭の中身、いわば「ネタ帳」です。結果として、ランチェスター戦略理論と、その実効性を強化することになります。お役に立てば幸いです。


ありがとう、弱者逆転の金足農業高校

  2018年08月24日


記念すべき甲子園100回大会で旋風を巻き起こした金足農業高校。

私立の強豪校(強者校)が全国から有力な選手を集めているなか、金足は真逆の存在。

地元の選手のみの公立高校、減りゆく農業高校、人口減がいちばん進んでいる秋田県の高校、遠征費用も途中で足らなくなり、慌てて寄付金を募る・・・といった、弱者のなかの弱者校。

この弱者校が強者校を接戦や逆転で撃破して決勝にまで勝ち進んだということで大フィーバーとなった。

反り過ぎる校歌の絶唱もまた人びとの心をつかんだ。

高校野球も、戦国時代の戦も、企業間競争も弱者逆転こそが醍醐味である。

判官びいきの私(福永)も大いに応援した。
結果としては強者のなかの強者の大阪桐蔭にコテンパンに負けた。

負けはしたが、金足農業高校は間違いなく、今大会の主役だった。

後世に長くその名が称えられるだろう。

選手も誇りをもって今後の人生に活かしてほしい。
それにしても、なぜ金足農業高校は決勝にまで勝ち進んだのだろう。

ピッチャーの吉田くんはプロでも通用するとの評価だが、吉田くん一人の力だけではなかろう。

そう思い、スポーツ新聞に目を通すと、秋田県の「高校野球強化プロジェクト」なるものが背景にあるようだ。

逆転の背景に秋田県の「高校野球強化プロジェクト」あり

秋田は落合博満や山田久志などの名選手を輩出しているものの、甲子園で優勝したことがない。

2010年まで13年連続で初戦敗退が続いていた。

それではいかんと県の関係者が2011年に立ち上げたのが「高校野球強化プロジェクト」である。
優勝経験のある監督や、スポーツ医学の専門家らを招き、高校野球の指導者の教育や有力選手への直接指導にあたった。

吉田くんも昨秋に球速や回転数、回転軸などを計測し、フィードバックし、練習に取り組んだことで、プロで通用するレベルのピッチャーになったという。

中学三年の夏で中学時代の部活動を引退した有力な選手を、中学を超えて集めて合同練習を行う。

吉田くん世代は七人が揃って金足農業に進学。

その七人が主軸のチームとなった。
報道では吉田くんと同じチームで戦いたいと皆が云ったと伝わるが、有力選手が一校に集中することで、甲子園で優勝を目指せるチームをつくることができるとの考えもあったのかもしれない。

友情と打算の二重構造、大いにけっこうと思う。
八年続けたこのプロジェクトが背景にあっての大躍進だった。

弱者逆転は一日にして成らず、である。

思えば、秋田県はこういうパターンが得意である。

かつて秋田県は小中学校の学力テストが全国最下位の常連だった。

それではいかんと、教育委員会などが努力工夫を重ねたところ、この10年は毎年トップクラスである。
そう考えると、これから秋田県代表チームは毎年活躍する可能性が高い。

深紅の優勝旗が白河の関を超え、秋田県のものになる日も近いのではなかろうか。

ところで、指導者を教育、選手に指導者を超えて直接指導ということは、そう簡単なことではない。

プライドや縄張り意識があるので。

13年連続で初戦敗退が続いていた弱者のなかの弱者だったことで現場は受け入れたのだろうか。

あるいは指導者のキーパーソンをあらかじめ味方につけて事を運んだのだろうか。

そのあたりがコンサルタントとしては気になる。

コンサルタントが直面する問題でもあるので。
ちなみに予算は年間400万円とのこと。

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